GLP-1受容体作動薬で失明リスクは上がる? NAIONの最新研究

〒123-0845足立区西新井本町5丁目12番2号

03-3840-4146

WEB予約
下層メインビジュアル

GLP-1受容体作動薬で失明リスクは上がる? NAIONの最新研究

GLP-1受容体作動薬で失明リスクは上がる? NAIONの最新研究

GLP-1受容体作動薬(セマグルチドなど)やGIP/GLP-1受容体作動薬(チルゼパチド)は、血糖を下げる力、体重を減らす効果、心臓・腎臓を守る効果から、2型糖尿病や肥満症の治療で世界中に広がりました。

その一方で、近年「GLP-1関連薬を使うとNAION(非動脈炎性前部虚血性視神経症)という視神経の病気が増えるのではないか」という懸念が報じられ、不安に感じている方が少なくありません。

2025年6月には、欧州医薬品庁(EMA)の安全性委員会(PRAC)が、セマグルチド(オゼンピック、リベルサス、ウゴービ)とNAIONの因果関係を認め、添付文書に「非常にまれな副作用」として追記するよう勧告しました。

では、本当に視力障害のリスクが高まるのでしょうか。マンジャロ(チルゼパチド)でも同じ心配が必要なのでしょうか。2026年9月までに発表された国内外の大規模研究と規制当局の見解をもとに、「相対リスク」と「絶対リスク」の違い、チルゼパチドとの相違点、そして知っておくべき受診のサインを整理します。

30秒でわかる重要ポイント

  • セマグルチドとNAIONの関連――複数の大規模研究で発症リスクが約2〜3倍と報告され、欧州EMAも「非常にまれな副作用」と認定しました。
  • 絶対的なリスクはごくわずか――NAION自体が極めてまれな病気のため、実際に増えるのは1万人が1年間使って1〜2人程度(0.01〜0.02%)です。
  • マンジャロ(チルゼパチド)――現時点でセマグルチドと同等のリスクを示す一貫したデータはなく、直接比較した研究ではむしろ発症が少ない結果でした(リスクゼロと断定されたわけではありません)。
  • 自己判断での中止は避けてください――急にやめると血糖や体重のリバウンド、心血管イベントのリスクが高まります。
  • 受診のサイン――「急に片目が見えにくくなった」「視野の一部(特に上下)が欠けた」ときは、痛みがなくても速やかに眼科へ。

そもそも「NAION」とはどんな病気か

NAION(非動脈炎性前部虚血性視神経症:non-arteritic anterior ischemic optic neuropathy)は、目から脳へ情報を伝える視神経の出っ張り(視神経乳頭)に血液を送る血管が詰まりぎみになり、血流不足(虚血)を起こして発症する病気です。

  • 典型的な症状――痛みを伴わず、突然片目の視力が低下したり、視野の半分(特に上半分または下半分)が見えにくくなったりします。
  • 経過――一度傷んだ視神経は再生が難しく、視機能が十分に戻らないことも少なくありません。

患者さんの背景(交絡)に注意が必要な理由

NAIONは一般人口ではまれですが、次のような持病のある方に起こりやすいことが知られています。

  • 糖尿病
  • 高血圧
  • 脂質異常症
  • 肥満
  • 睡眠時無呼吸症候群(SAS)

ここで重要なのは、GLP-1関連薬を使う方は、もともとこれらのNAIONのリスク因子を多く抱えているという点です。単に「GLP-1薬を使った人にNAIONが多かった」というだけでは、薬のせいなのか、もともとの糖尿病や動脈硬化、睡眠時無呼吸のせいなのかを区別できません。患者背景の差(交絡)をどれだけ厳密に調整できているかが、研究を読むときの最大のポイントになります。

睡眠時無呼吸が気になる方へ

睡眠時無呼吸症候群はNAIONのリスク因子のひとつで、糖尿病や高血圧とも重なりやすい病気です。いびきや日中の強い眠気がある方は、睡眠外来のページもご覧ください。

セマグルチドとNAION:これまでの主要研究

セマグルチド(オゼンピック、リベルサス、ウゴービ)とNAIONの関連については、2024年以降、世界中から報告が相次いでいます。まず全体の流れを整理します。

これまでのエビデンスの流れ

  • 2024年7月 米国の単施設研究(Hathawayら)で大きなリスク上昇が報告され話題に
  • 2024年末〜2025年 北欧の大規模レジストリ(Simonsenら、Grauslundら)で約2〜2.8倍のリスク上昇を確認
  • 2025年 多国籍30万人コホート(Chouら)では統計学的な有意差がみられず
  • 2025年6月 欧州EMA/PRACが「非常にまれな副作用」として製品情報の改訂を勧告
  • 2026年 英国の新使用者デザイン研究(Nohら)と最新のメタ解析(Dhivagaranら)で約2.5倍が再確認

① 発端となった2024年の米国専門施設研究(Hathawayら)

ハーバード大学系列の眼科専門医療機関(Massachusetts Eye and Ear)のデータを用いた後ろ向きコホート研究です。セマグルチドを処方された患者と他剤を処方された患者を比べたところ、次の大きなリスク上昇が報告され、世界的な衝撃を与えました[1]。

  • 2型糖尿病の方:ハザード比(HR)4.28(95% CI 1.62–11.29)
  • 過体重・肥満の方:ハザード比(HR)7.64(95% CI 2.21–26.36)

この研究を読むときの注意点

研究が行われたのは神経眼科の高度専門施設で、もともと難治性・重症の眼科疾患を持つ患者さんが集まりやすい環境でした。この結果を、一般のクリニックに通う方にそのまま当てはめることはできません(選択バイアス)。

② 一般集団を反映した北欧の全国データ(Simonsenら、Grauslundら)

専門施設のバイアスを避けるため、住民全体を網羅する全国レジストリを用いた研究が行われました。

  • デンマーク・ノルウェー研究(Simonsenら 2025)[2]――2型糖尿病の方で、セマグルチド開始群とSGLT2阻害薬開始群を比較しました(セマグルチド使用者はデンマーク44,517人・ノルウェー16,860人の計61,377人)。調整後のハザード比はHR 2.81(95% CI 1.67–4.75)と有意なリスク上昇を認めた一方で、絶対リスクの増加は「10,000人・年あたり1.41件」にとどまりました。
  • デンマーク42万人コホート研究(Grauslundら 2024)[3]――2型糖尿病の424,152人を対象とした長期コホートで、セマグルチド使用群は非使用群に比べHR 2.19(95% CI 1.54–3.12)と、5年間のNAIONリスクが約2倍になることが示されました(発症率 0.228 vs 0.093/1,000人・年)。

③ 一方で「リスク上昇なし」とした大規模研究(Chouら)

すべての研究が一致しているわけではありません。多国籍の電子カルテデータ(約30万人)を解析した研究では、糖尿病や肥満の集団でセマグルチドとNAIONの間に統計学的に有意な関連は見出されませんでした[4]。解析対象の集団や比較対照薬の設定によって、結果に差が生じています。

④ 2026年の高品質コホート研究とメタ解析(Nohら、Dhivagaranら)

2026年に入り、さらに厳密なデザインの結果が報告されました。

  • 英国の新使用者デザイン研究(Nohら 2026 / Diabetes Care)[5]――処方理由によるバイアスを減らす「active-comparator new-user design」を用い、GLP-1受容体作動薬を開始した106,858人とDPP-4阻害薬を開始した416,369人を比較。1年間のNAION発症リスクは相対リスク(RR)2.56(95% CI 1.44–4.86)、絶対リスク差は「10万人あたり年間11.3人」でした。
  • システマティックレビュー・メタ解析(Dhivagaranら 2026 / Neurology)[6]――セマグルチドとNAIONの関連を統合解析したところ、RR 2.52(95%信用区間 1.56–4.72)と、やはり同じ方向のリスク上昇が確認されました。

欧州医薬品庁(EMA)の公式判断(2025年6月)

これらの臨床研究、治験データ、市販後の自発報告、非臨床試験の知見を総合的に評価し、EMAの医薬品安全性監視・リスク評価委員会(PRAC)は2025年6月6日に公式な結論を出しました[7]。

  1. 因果関係の認定――セマグルチドとNAIONの間には、因果関係を支持する十分なエビデンスがある。2型糖尿病の成人ではおよそ2倍のリスク上昇、増加分は10,000人・年あたり約1件と評価されました。
  2. 製品情報の改訂――オゼンピック、リベルサス、ウゴービの添付文書に、NAIONを「非常にまれ(very rare:10,000人に1人まで)」の副作用として追記する。
  3. 医療従事者・患者への勧告――使用中に突然の視力低下や急激な見え方の悪化が生じた場合は遅滞なく医師の診察を受け、NAIONと診断された場合はセマグルチドを中止する。

単なる「疑い(シグナル)」の段階を超えて、欧州の規制当局が因果関係を公式に認めたことは、臨床上の大きな節目でした。

「リスク2〜3倍」と「非常にまれ」はどう両立するのか

ニュースで「リスクが2〜3倍」と聞くと、「多くの人が失明してしまうのではないか」と感じるかもしれません。ここで「相対リスク」と「絶対リスク」を分けて理解することが決定的に重要です。

指標 意味 本件での実際の数字
相対リスク(倍率) 使っていない人と比べて何倍起きやすいか 約2〜2.8倍(大きく見える)
絶対リスク(実際の頻度) 使った人のうち、何人に起きるのか 10,000人が1年間使って約1〜2人の増加(0.01〜0.02%)

もともとの発症率が極めて低い場合、確率が2倍になっても、実際に起きる人数はごくわずかです。

10,000人の糖尿病患者さんが1年間治療を受けた場合

ほかの薬を使った場合 … 約1人がNAIONを発症(もともとの頻度)

セマグルチドを使った場合 … 約2〜3人がNAIONを発症(約1〜2人の純増)

= 9,997人以上の方は発症しません。

GLP-1受容体作動薬には、血糖の正常化、大幅な体重減少、心筋梗塞や脳卒中の予防、慢性腎臓病(CKD)の進展抑制といった、生命や健康寿命を守る大きなメリットがあります。「極めてまれな副作用のわずかな絶対リスク増加」と「得られる全身の健康利益」を天秤にかけて総合的に判断することが、医学的に正しい向き合い方です。

マンジャロ(チルゼパチド)はどうなのか

マンジャロ(一般名:チルゼパチド)は、GLP-1受容体だけでなくGIP受容体にも作用する「持続性GIP/GLP-1受容体作動薬」です。作用の仕組みや受容体への親和性が異なるため、セマグルチドの結果をそのまま当てはめることはできません。

① 約20万人の直接比較研究(Hongら 2026)

2026年、2型糖尿病の方を対象に、傾向スコアマッチング法を用いてチルゼパチド使用者102,590人と、GIP作用を持たない従来のGLP-1受容体作動薬使用者102,590人を直接比較した研究が発表されました[8]。

  • NAION発症リスク:HR 0.45(95% CI 0.27–0.86)

チルゼパチド群は、他のGLP-1受容体作動薬群と比べてNAIONの発症が約55%少ないという結果でした。同じ研究では、糖尿病網膜症、糖尿病黄斑浮腫、硝子体出血・網膜剥離のリスクもチルゼパチド群で低い結果が示されています。

② ただし「完全に安全」とは言い切れない理由

  1. 症例報告の存在――セマグルチドだけでなく、チルゼパチド使用中にNAIONを発症した症例が報告されています[9]。
  2. 市販後データベースでのシグナル――自発報告データベースの解析では、チルゼパチドでも虚血性視神経症の報告シグナルが検出されています[10]。ただしセマグルチドのシグナル(報告オッズ比 94.45)に比べるとチルゼパチド(同 2.94)ははるかに小さく、また自発報告は使用者の総数が分からず過剰報告バイアスもあるため、これだけで因果関係は証明できません。
  3. 観察研究の限界――直接比較研究も観察研究であり、処方時の患者背景の微妙な違い(残余交絡)が完全に排除されたわけではありません。

現時点での評価

現段階のエビデンスから、NAIONのリスクを理由にチルゼパチドの使用を一律に控える必要はありません。「GLP-1作用を持つ薬すべてに等しくNAIONリスクがある(クラス効果)」と結論づける根拠は不十分で、今後の薬剤別の大規模前向き研究を待つ必要があります。

もうひとつの注意点:急激な血糖改善に伴う糖尿病網膜症の一時的悪化

目の合併症を考えるとき、NAION(視神経の虚血)とは別に、糖尿病の方が知っておくべき現象があります。「急激な血糖改善に伴う糖尿病網膜症の一時的悪化(Early Worsening of Diabetic Retinopathy)」です。

これはGLP-1関連薬に限った話ではなく、インスリン注射などで著しく高かった血糖(高HbA1c)を短期間で一気に下げたときにも、古くから知られている現象です。

チルゼパチドのリアルワールドコホート研究(Buckleyら 2025)[11]では、チルゼパチドを180日以上使用した3,435人と、使用していない3,434人を背景をそろえて比較しました。

  • 増殖糖尿病網膜症(PDR)の新規発症は、全体としてオッズ比(OR)2.15(95% CI 1.24–3.74)とリスク上昇がみられました。
  • もともと網膜症がある方――開始前にすでに軽度〜中等度以上の糖尿病網膜症や黄斑症があった群で、進行リスクが特に高くなっていました。
  • 網膜症がない方――開始時に網膜症がなかった群では、むしろ将来の網膜症の新規発症オッズは低下していました(OR 0.73、95% CI 0.62–0.86)。

したがって、とくに治療前のHbA1cが著しく高い方や、すでに眼科で糖尿病網膜症を指摘されている方がGLP-1関連薬やチルゼパチドを始めるときは、事前に眼科で眼底を評価してもらい、連携しながら慎重に進めることが強く勧められます。

患者さんはどうすればよいか ― 実践的な4つのポイント

① 自己判断で薬を中止しない

「失明が怖いから」と自己判断で注射や内服を中断すると、血糖の急激な悪化や体重のリバウンドを招き、結果として心筋梗塞、脳梗塞、腎不全といった重い合併症のリスクを高めてしまいます。不安があるときは、必ず処方している医師にご相談ください。

② 治療開始前・治療中の眼底検査(眼科受診)を習慣にする

とくに糖尿病の治療をしている方は、自覚症状がなくても年1回(網膜症がある方は指示された頻度で)、定期的に眼科で眼底を診てもらいましょう。

③ この症状が出たら、迷わず直ちに眼科へ

NAIONは痛みを伴わないことが多いため、「痛くないから疲れ目だろう」「寝れば治るだろう」と受診が遅れがちです。次のような異常を感じたら、ためらわずに当日または翌日に眼科を受診してください。

直ちに眼科を受診すべき初期症状

  • 朝起きたら、片目だけ急に見えにくくなっていた
  • 視界の上半分(または下半分)に黒いカーテンや影がかかったように見えない部分がある
  • 片目だけで見ると、視界全体が白っぽくかすむ
  • 片目だけ色の鮮やかさ(赤色など)が褪せて見える

④ 眼科では使用中の薬を必ず伝える

眼科を受診するときは、問診票や診察の場で「オゼンピック/リベルサス/ウゴービ/マンジャロを使用中であること」を必ず眼科医に伝えてください。

主要エビデンスのまとめ

研究 対象 結果(相対リスク) 絶対リスク 留意点
Hathawayら 2024
JAMA Ophthalmol
セマグルチド(糖尿病/肥満) 糖尿病 HR 4.28
肥満 HR 7.64
36か月累積 8.9%(糖尿病)/6.7%(肥満) 神経眼科の高度専門施設のデータ。選択バイアスが大きく一般化は困難
Simonsenら 2025
Diabetes Obes Metab
セマグルチド vs SGLT2阻害薬(デンマーク・ノルウェー) HR 2.81
(1.67–4.75)
10,000人・年あたり約1.4件の増加 北欧の全国登録データ。一般集団を反映
Grauslundら 2024
Int J Retina Vitreous
セマグルチド vs 非使用(デンマーク42万人) HR 2.19
(1.54–3.12)
発症率 0.228 vs 0.093/1,000人・年 5年間の長期追跡コホート
Chouら 2025
Ophthalmology
セマグルチド vs 非GLP-1RA(多国籍約30万人) 有意差なし ― 大規模多国籍コホート。有意差は検出されず
Nohら 2026
Diabetes Care
GLP-1RA vs DPP-4阻害薬(英国CPRD 約52万人) RR 2.56
(1.44–4.86)
10万人あたり年間11.3人の増加 新使用者デザインで適応交絡を軽減
Dhivagaranら 2026
Neurology
セマグルチド(メタ解析) RR 2.52
(95%CrI 1.56–4.72)
GLP-1RA使用者10万人あたり85件 5研究・約159万人を統合
EMA/PRAC 2025 セマグルチド製剤(安全性評価) 因果関係を認定(約2倍) 非常にまれ(10,000人に1人まで) 添付文書改訂を勧告。発症時は中止を指示
Hongら 2026
Ophthalmol Retina
チルゼパチド vs 他のGLP-1RA(米国 約20.5万人) HR 0.45
(0.27–0.86)
チルゼパチド群で有意に低頻度 傾向スコアマッチングによる直接比較
Buckleyら 2025
Diabetologia
チルゼパチド(網膜症の早期悪化) 増殖網膜症 OR 2.15
(1.24–3.74)
既存網膜症あり群で顕著(網膜症なし群は OR 0.73) NAIONとは別の病態。急激な血糖改善に伴う進行に注意

糖尿病の治療についてご相談ください

当院では2型糖尿病の薬物療法と、定期的な眼科連携を含む合併症の管理を行っています。他の医療機関で治療中の方のご相談も承ります。なお、急に見えにくくなったなどの目の症状があるときは、まず眼科を受診してください。

糖尿病外来のページを見る

関連するコラム

GLP-1受容体作動薬の主要な臨床試験まとめでは、体重減少・心血管・腎臓への効果について、主要な臨床試験の結果を整理しています。

参考文献

  1. Hathaway JT, Shah MP, Hathaway DB, et al. Risk of Nonarteritic Anterior Ischemic Optic Neuropathy in Patients Prescribed Semaglutide. JAMA Ophthalmol. 2024;142(8):732-739. doi:10.1001/jamaophthalmol.2024.2296(PMID: 38958939)
  2. Simonsen E, Lund LC, Ernst MT, et al. Use of semaglutide and risk of non-arteritic anterior ischemic optic neuropathy: A Danish-Norwegian cohort study. Diabetes Obes Metab. 2025;27(6):3094-3103. doi:10.1111/dom.16316(PMID: 40098249)
  3. Grauslund J, Taha AA, Molander LD, et al. Once-weekly semaglutide doubles the five-year risk of nonarteritic anterior ischemic optic neuropathy in a Danish cohort of 424,152 persons with type 2 diabetes. Int J Retina Vitreous. 2024;10(1):97. doi:10.1186/s40942-024-00620-x(PMID: 39696569)
  4. Chou CC, Pan SY, Sheen YJ, et al. Association between Semaglutide and Nonarteritic Anterior Ischemic Optic Neuropathy: A Multinational Population-Based Study. Ophthalmology. 2025;132(4):381-388. doi:10.1016/j.ophtha.2024.10.030(PMID: 39491755)
  5. Noh Y, Yin H, Ben Ghezala I, et al. Glucagon-Like Peptide 1 Receptor Agonists and Risk of Nonarteritic Anterior Ischemic Optic Neuropathy in Patients With Type 2 Diabetes. Diabetes Care. 2026;49(5):763-771. doi:10.2337/dc25-2577(PMID: 41701611)
  6. Dhivagaran T, Butt F, Arunasalam L, et al. Glucagon-like Peptide-1 Receptor Agonists and Risk of Nonarteritic Anterior Ischemic Optic Neuropathy: Systematic Review and Meta-Analysis. Neurology. 2026;106(10):e214864. doi:10.1212/WNL.0000000000214864(PMID: 42060879)
  7. European Medicines Agency (EMA). PRAC concludes eye condition NAION is a very rare side effect of semaglutide medicines Ozempic, Rybelsus and Wegovy. 2025年6月6日公表. EMAニュースリリース
  8. Hong AT, Lin F, Keenan JD, Stewart JM. Ocular Outcomes with Tirzepatide versus Glucagon-like Peptide-1 Receptor Agonists in Type 2 Diabetes. Ophthalmol Retina. 2026;10(6):625-632. doi:10.1016/j.oret.2026.02.002(PMID: 41655764)
  9. Katz BJ, Lee MS, Lincoff NS, et al. Ophthalmic Complications Associated With the Antidiabetic Drugs Semaglutide and Tirzepatide. JAMA Ophthalmol. 2025;143(3):215-220. doi:10.1001/jamaophthalmol.2024.6058(PMID: 39883468)
  10. Kakkar AK, Payra S, Charaya A. Optic Ischaemic Neuropathy in Incretin-Based Therapy: A Comparative Analysis of Real-World Safety Data. Diabetes Obes Metab. 2026;28(8):7527-7535. doi:10.1111/dom.70952(PMID: 42259643)
  11. Buckley AJ, Tan GD, Gruszka-Goh M, et al. Early worsening of diabetic retinopathy in individuals with type 2 diabetes treated with tirzepatide: a real-world cohort study. Diabetologia. 2025;68(9):2069-2076. doi:10.1007/s00125-025-06466-8(PMID: 40637847)

著者情報

西新井内科クリニック 院長 森田知宏 森田 知宏(もりた・ともひろ)/ 西新井内科クリニック 院長 医師・医学博士
東京大学医学部卒業。一般内科・訪問診療を担当。最新のエビデンス(科学的根拠)にもとづく診療を心がけています。
▶ 院長の経歴・研究業績を見る

本記事は2026年9月時点で公表されている医学研究および国内外の規制当局の情報をもとに作成した一般的な情報提供であり、個別の診療判断に代わるものではありません。今後の研究や添付文書の改訂によって評価が更新される可能性があります。気になる症状や検査結果がある場合は受診をご検討ください。

TOP