女性外来
女性外来
「毎月の生理痛がつらい」「PMSで仕事に支障が出る」「ピルを相談したい」「更年期かもしれない不調が続く」——女性の体の悩みは、婦人科だけでなく内科でもご相談いただけます。当院の女性外来では、低用量ピル(OC・LEP)の処方、月経困難症・PMS、更年期の不調について、内科のかかりつけ医として保険診療を中心にご対応します。
女性の不調は、ホルモンの変化だけでなく、貧血・甲状腺の病気・睡眠不足・うつなど、複数の原因が重なって起こることも少なくありません。当院ではこれらをまとめて確認できるため、「どこに相談すればよいか分からない」症状の入り口としてもご利用いただけます。
※婦人科系の検査(経膣超音波、子宮頸がん検査など)は当院では行えません。必要な場合は婦人科をご紹介いたします。
当院では、月経・PMS・避妊・更年期といった女性の体の悩みを、内科の一つの窓口でご相談いただけます。問診・血圧測定・血液検査・生活指導に加え、低用量ピル(OC・LEP)の処方、月経困難症・PMS・更年期の治療までを行います。あわせて、貧血・甲状腺の病気・脂質異常症など、症状の背景に隠れていることのある内科の病気も同時に確認できます。
いっぽうで、内診・子宮頸がん検診・経腟エコー・不正出血の精密検査などが必要な場合や、判断がむずかしい場合には、連携する婦人科をご案内します。「婦人科は行きづらい」「まず気軽に相談したい」という段階でご利用ください。
▶ 各テーマの詳しい解説は「女性の健康相談外来 — 低用量ピル(OC・LEP)・月経困難症・PMS・更年期」をご覧ください。
ピルは、少量の卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲスチン)を配合したお薬です。使う目的によって呼び方が分かれ、避妊を目的とするものをOC(経口避妊薬)、月経困難症や子宮内膜症の治療を目的とするものをLEP(低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬)と呼びます。
ピルの処方に診療科の制限はなく、内科でも処方できます。避妊効果に加えて、生理痛の軽減、過多月経・月経不順の改善、子宮内膜症の進行抑制、にきびの改善といった効果(副効用)が知られています。
ピルでもっとも注意すべき副作用は静脈血栓症(VTE)です。頻度は1年間に1万人あたり3〜9人で、飲んでいない方(1〜5人)のおよそ2倍とされます。飲み始めて3か月以内に起きやすいため、処方の前に問診・血圧測定で禁忌がないかを確認し、必要に応じて血液検査を行います。
次のような方は、原則としてピルを使えない、または慎重な判断が必要です。
年齢の目安として、初経のあとから閉経前まで使えますが、40歳以上では慎重に判断し、50歳以降は使用しません。健康な方の定期的な処方に内診は必須ではありません。子宮頸がん検診など必要な検査がある場合は、連携婦人科をご案内します。
▶ 効果・副作用・飲み忘れたときの対処・血栓のサイン(ACHES)は「女性の健康相談外来」でくわしく解説しています。
生理のたびに寝込む、鎮痛薬が効かない、経血量が多くて貧血になる——こうした月経困難症は、がまんして乗り切るものではありません。鎮痛薬や生活指導に加え、LEPは月経困難症などに対して保険が使える製剤があります。子宮内膜症が背景にあることもあるため、症状が強い場合は連携婦人科と協力して評価します。
PMS(月経前のイライラ・気分の落ち込み・むくみ・眠気・頭痛など)は、まず症状の記録と生活の工夫が基本です。そのうえで、必要に応じてLEPやそのほかのお薬を検討します。あわせて、鉄欠乏性貧血・甲状腺機能の異常・睡眠の問題など、症状を強める内科的な要因がないかも確認します。
40代後半以降のほてり・のぼせ・発汗・不眠・気分の落ち込み・関節の痛み・膣の乾燥などは、更年期の症状のことがあります。日常生活に支障が出る中等度以上の症状が、治療を考える一つの目安です。
治療には、ホルモン補充療法(HRT)と、非ホルモン療法(SSRI, SNRI, プラセンタなど)があります。当院では主に非ホルモン療法を行います。HRTはほてり・発汗にもっとも効果的ですが、治療にあたって注意点もあるため婦人科をご紹介する場合もございます。経皮製剤は、飲み薬に比べて血栓症のリスクが低いことが知られています。子宮のある方は、子宮内膜を守るために黄体ホルモンを併用します。乳がん・血栓症・脳卒中・心臓病の既往などがある方には行いません。
更年期の症状は「気のせい」でも「年齢だから仕方がないもの」でもありません。症状が重い方ほど、将来の高血圧・糖尿病・心血管の病気のリスクが高いことも報告されています。血圧・血糖・脂質・骨密度をあわせて管理できるのは、内科で相談していただく利点です。不正出血がある場合や、内診・がん検診が必要な場合は婦人科へ、骨密度を測定する必要がある場合は整形外科へご紹介します。
女性外来は、保険診療を中心にご案内します。月経困難症に対するLEP、更年期障害に対するホルモン補充療法、症状にもとづく血液検査などは、医学的に必要と判断される場合、保険診療で行えます。いっぽうで、避妊を目的とするOC(経口避妊薬)や、月経移動を目的とした処方は自費診療となります。保険が使えるかどうかは、症状の有無や医学的な必要性によって決まります。検査・治療の費用や保険の取り扱いは内容により異なりますので、詳しくは診察時にご案内します。
はい。女性医師の診察をご希望の方は、上記の「女性医師をご希望の方のWeb予約」からご予約ください。診療日・担当は変更になることがありますので、Web予約の画面でご確認ください。
はい。低用量ピル(OC・LEP)の処方に診療科の制限はなく、内科でも処方できます。血圧・喫煙・血栓のリスク・禁忌を確認したうえで、適した製剤をご案内します。
健康な方の定期的な処方に、内診は必須ではありません。子宮頸がん検診など必要な検査がある場合や、不正出血の精密検査が必要な場合は、連携婦人科をご案内します。
月経困難症に対するLEPや、更年期障害に対するホルモン補充療法、症状にもとづく血液検査は、医学的に必要と判断される場合、保険診療で行えます。避妊を目的とするピルや月経移動の処方は自費となります。
日常生活や仕事に支障が出る中等度以上の症状が一つの目安です。ほてりや発汗で作業を中断してしまう、眠れない、気分の落ち込みが続くといった場合は、一度ご相談ください。
まずご相談いただいて問題ありません。鎮痛薬やLEPでの治療、貧血の有無の確認は内科で行えます。子宮内膜症などが疑われ、内診や超音波検査が必要と判断した場合は、連携婦人科へおつなぎします。
※本ページは一般的な情報提供を目的としたものです。実際の診断・治療方針は、診察のうえで個別に判断します。
※低用量ピル・更年期に関するより詳しい文献は、「女性の健康相談外来」の参考文献をご覧ください。
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森田 知宏(もりた・ともひろ)/ 西新井内科クリニック 院長 医師・医学博士 東京大学医学部卒業。一般内科・訪問診療を担当。最新のエビデンス(科学的根拠)にもとづく診療を心がけています。 ▶ 院長の経歴・研究業績を見る |
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診療判断に代わるものではありません。気になる症状がある場合は受診をご検討ください。
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