もの忘れと認知症はどう違う?受診を考える7つのサインと外来でできること
もの忘れと認知症はどう違う?受診を考える7つのサインと外来でできること
「同じことを何度も聞くようになった気がする」「親が冷蔵庫に同じものばかり買いためている」「もの忘れを本人に指摘すると怒ってしまう」――ご本人からよりも、ご家族からのご相談が多いのが、もの忘れの特徴です。
もの忘れには、年齢相応の「加齢によるもの忘れ」と、病気としての「認知症によるもの忘れ」があります。両者は連続的で境目があいまいなこともありますが、典型的には次のような違いがあります。
この記事では、(1)加齢のもの忘れと認知症の違い、(2)受診を考える7つのサイン、(3)外来でどんな検査をするのかを、順にご説明します。
いちばん分かりやすい目安は、「体験の一部を忘れるのか、体験そのものを忘れるのか」です。
もうひとつ大切なのは、認知症は「もの忘れだけの病気ではない」ことです。日付や場所が分からなくなる、慣れた家事の段取りが悪くなる、意欲がなくなる、性格が変わったように見える――こうした変化が、もの忘れより先に目立つこともあります。
ひとつでも当てはまり、それが「以前と比べて変わってきた」と感じられる場合は、一度ご相談ください。早く調べる目的は、認知症と決めつけることではありません。治せる原因を除外し、これからの生活の準備を早く始めるためです。
当院では、まず内科の外来でご相談を受けています(一般内科のご案内)。診察はおおむね次の流れです。
検査はいずれも保険適用です。診断がついた場合も、生活の工夫、ご家族の相談先(地域包括支援センターなど)、介護保険の使い方まで含めてご案内します。運転免許のことが気になる方は、75歳からの運転免許と認知機能検査の記事をご覧ください。
「もの忘れを調べに行こう」と正面から誘うと抵抗が強いことが多いです。「健康診断のついでに」「血圧も気になるから一緒に」など、内科の受診として来ていただく形で構いません。当院は内科ですので、自然な形で認知機能の評価まで行えます。
できれば付き添いをおすすめします。ご本人が気づいていない変化の情報が診断の助けになります。ご本人の前で話しにくい内容は、メモでお渡しいただいても結構です。
原因によります。甲状腺の病気やビタミン欠乏、薬の影響などが原因であれば、治療で改善が見込めます。アルツハイマー型などの認知症でも、進行を穏やかにする薬物療法や、生活環境の調整で「困りごと」を減らすことは可能です。早く分かるほど、打てる手は多くなります。
変化に気づいたときが、調べどきです。まず10分の検査と採血一本から。備えはそこから始まります。
▶ 一般内科(もの忘れのご相談)はこちら(Web予約24時間受付・ご家族の同席歓迎)
受診の付き添いが続けられない、ご本人が通院を嫌がるようになった、といった状態が続く場合は、ご自宅にうかがう訪問診療という方法もあります。認知症があり、ひとりでの受診や服薬の管理が難しい方も対象になります。
▶ 足立区の訪問診療について(対応エリア・診療内容・費用)
▶ 親が通院できなくなったら——家族が最初にすること
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森田 知宏(もりた・ともひろ)/ 西新井内科クリニック 院長 医師・医学博士 東京大学医学部卒業。一般内科・訪問診療を担当。最新のエビデンス(科学的根拠)にもとづく診療を心がけています。 ▶ 院長の経歴・研究業績を見る |
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診療判断に代わるものではありません。認知症の診断は診察・検査に基づいて行われます。
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