インフルエンザ予防接種
インフルエンザ予防接種
「学級閉鎖が出ていると聞いた」「去年は年明けにかかった」「打つなら、いつがいいのか」――今シーズンは、例年より早い時期にこうしたご相談をいただいています。
東京都の発表によると、都内の定点医療機関から報告されたインフルエンザ患者数は、第34週(2026年8月17日〜23日)に1定点あたり1.49人となり、流行開始の目安である1.0人を超えました。昨シーズンの流行開始は第39週(9月22日〜28日)でしたので、1か月以上早い立ち上がりです。足立保健所の管内も1.21人で、すでに流行開始の水準に入っています。学校や施設での集団感染も、今シーズンの累計は6,377件と、前シーズン同時期の1,537件を大きく上回っています(東京都保健医療局 2026年8月27日 報道発表)。
最新の流行状況は下のグラフのとおりです。インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症ともに増加傾向です。
※グラフは毎週自動で更新されます。インフルエンザは足立保健所管内と東京都全体、新型コロナウイルス感染症は東京都全体の値です。出典:インフルエンザ=東京都感染症情報センター『WEB感染症発生動向調査』、新型コロナウイルス感染症=国立健康危機管理研究機構(JIHS)『感染症発生動向調査週報(IDWR)』速報データ。いずれも西新井内科クリニック作成。
ワクチンは、接種してから効果が出るまでに2週間ほどかかります。流行の立ち上がりが1か月早いということは、間に合わせるための準備も1か月早める必要がある、ということです。
当院では9月10日から接種を始めます。例年であれば「12月中旬までに」で間に合いますが、今シーズンはできれば10月中に、遅くても11月中に受けていただくことをおすすめします。
※ワクチンの効果は「かからなくなる」ことではなく、発症と重症化を減らすことです。接種を受けたあとも、手洗い・換気・咳エチケットは続けてください。
下の画面からそのままご予約いただけます。ご予約は「ご家族でまとめて」「おひとりで(注射)」「おひとりで(点鼻・フルミスト)」の3つに分かれています。日付は「前へ」「次へ」やカレンダーのボタンで変えられます。
予約枠は月曜から金曜の夕方のみです。土曜・日曜と午前の枠はありません。
お子さんとご一緒に、ご夫婦で続けてなど、複数の方を続けて接種する場合はこちらからご予約ください。
腕に接種する、いちばん一般的なタイプです。
鼻にスプレーするタイプで、2歳以上19歳未満の方が対象です。こちらは9月29日から予約を承ります。
※上の画面が表示されない場合は、こちらの予約ページをお使いください。
※費用・持ち物・接種の可否など、ご不明な点はお電話(03-3840-4146)でもお受けします。予約専用の番号ではありませんので、ご相談だけでもかまいません。
インフルエンザの予防接種は病気の治療ではないため健康保険は使えず、自費(自由診療)になります。足立区にお住まいの方は、対象と期間が合えば区の助成を受けられます。
| 対象となる方 | ワクチン | 当院の費用(税込) | 足立区の助成 | お支払い |
|---|---|---|---|---|
| 65歳以上の方、および60〜64歳で心臓・腎臓・呼吸器の機能またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能に障がいのある方(身体障害者手帳1級相当) | 注射 | — | 全額 | 無料(期間中1回) |
| 生後6か月の前日から高校3年生相当まで | 注射 | 3,500円/回 | 3,000円/回 | 500円/回 |
| 2歳の前日から高校3年生相当まで | 点鼻(フルミスト) | 8,000円 | 6,000円 | 2,000円 |
| 上記以外の方 | 注射 | 3,500円/回 | なし | 3,500円/回 |
| 上記以外で2歳以上19歳未満の方 | 点鼻(フルミスト) | 8,000円 | なし | 8,000円 |
接種回数は、注射の場合、生後6か月から12歳までの方が2〜4週間あけて2回、13歳以上の方は原則1回です。12歳までの方が助成を使わずに2回受ける場合は、総額7,000円になります。点鼻(フルミスト)は1回です。
区の予診票を使わずに自費で接種を受ける方は、下の予診票を印刷し、ご記入のうえお持ちください。事前にご記入いただくと、当日の受付がスムーズです。いずれも製薬会社が作成した任意接種用の予診票です。
※65歳以上の方などの定期接種と、区の助成を使うお子さんは、この予診票ではなく区が発行する予診票をお持ちください。
当院では2種類のインフルエンザワクチンを扱っています。腕に打つ注射(不活化ワクチン)と、鼻にスプレーする点鼻(経鼻弱毒生ワクチン・フルミスト点鼻液)です。
| 注射(不活化ワクチン) | 点鼻(フルミスト点鼻液) | |
|---|---|---|
| 接種のしかた | 腕に皮下注射 | 両方の鼻に1噴霧ずつ。針は使いません |
| 受けられる年齢 | 生後6か月以上 | 2歳以上19歳未満 |
| 回数 | 12歳まで2回、13歳以上は原則1回 | 1回 |
| 効果が続く期間の目安 | 4か月〜6か月 | 約1年 |
| 当院の費用(税込) | 3,500円/回 | 8,000円 |
| 足立区の助成 | 3,000円/回 | 6,000円 |
※効果が続く期間の目安は、足立区「小児インフルエンザワクチン任意接種費用一部助成について」(令和8年度)に示されている数値です。点鼻のほうが長く続くとされていますが、どちらのワクチンも「かからなくなる」ものではありません。
注射・点鼻の両方に共通して、発熱している方(通常37.5℃以上)、重い急性の病気にかかっていることが明らかな方、そのワクチンの成分でアナフィラキシー(強いアレルギー反応)を起こしたことが明らかな方は接種できません。点鼻には、これに加えて次の方が接種できません。
また、ゼラチンを含む製剤や食品でショック・アナフィラキシーを起こしたことのある方、妊娠中または妊娠の可能性のある方・授乳中の方、ジクロフェナクナトリウム、アスピリンなどのサリチル酸系の薬、メフェナム酸を飲んでいる方は、接種前に医師とご相談ください。
点鼻を受けたあとは、妊娠が可能な方は約2か月間は避妊してください。また、接種後1〜2週間は、乳児や重い免疫不全の方との濃厚な接触(顔を近づけてのスキンシップ、唾液や鼻水が直接触れるなど)を避けてください。妊娠中の方がインフルエンザの予防接種を希望される場合は、不活化ワクチンである注射のほうを選びます。
注射では、接種した部位の赤み・腫れ・しこり・痛み・熱感・かゆみが多く、多くは数日で治まります。発熱、だるさ、頭痛、下痢が出ることもあります。
点鼻では、鼻づまり・鼻水、咳、のどの痛み、鼻血、発熱、活動性の低下・疲れやすさ、食欲の低下、筋肉痛、中耳炎などが報告されています。
どちらも、まれに強いアレルギー反応(アナフィラキシー)が起こることがあります。そのほとんどは接種後30分以内に生じるため、当院では接種後しばらく院内で体調の変化がないかを確認します。そのほか、ギラン・バレー症候群、けいれん、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、脳症、肝機能障害などが報告されています。気になる症状が出た場合は、すぐにご連絡ください。
公費助成の接種は10月1日からですが、ご予約は今から可能です。自費接種の方は予約可能です。また、注射のワクチンであれば予約なしでも接種可能です。
ご予約は先に取っていただいてかまいません。予診票は令和8年9月11日に発送される予定です。届かない場合やなくされた場合は再交付を受けられますので、お問い合わせコールあだち(03-3880-0039)へご連絡ください。予診票なしで自費接種をされても、あとから払い戻しを受けることはできませんのでご注意ください。
高齢者インフルエンザ予防接種について、足立区は「医師が特に必要と認めた場合に可能」としています。ご希望の場合は、予約のときか受診のときにご相談ください。
インフルエンザワクチンは鶏卵を使って製造されるため、卵や鶏肉、その他の鶏由来のものにアレルギーを起こすおそれのある方は、接種前に医師とご相談ください。アレルギーの程度によって判断が変わりますので、これまでの症状を具体的に教えてください。
注射(不活化ワクチン)は妊娠中でも接種できます。点鼻(フルミスト)は妊娠している方には接種できません。
通常37.5℃以上の発熱がある場合は接種できません。体調が戻ってから改めてご予約ください。キャンセルのご連絡だけお願いします。
はじめての方でも接種できます。上のウェブ予約からそのままお取りください。
ワクチン全般についてはインフルエンザ・帯状疱疹・HPVワクチンについてのページもあわせてご覧ください。
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森田 知宏(もりた・ともひろ)/ 西新井内科クリニック 院長 医師・医学博士 東京大学医学部卒業。一般内科・訪問診療を担当。最新のエビデンス(科学的根拠)にもとづく診療を心がけています。 ▶ 院長の経歴・研究業績を見る |
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診療判断に代わるものではありません。接種の可否や体調について気になることがある場合は、接種前にご相談ください。
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